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経済・金融・ビジネス
過度な悲観は必要ないBRICS時代の終焉
IMF(国際通貨基金)は先月発表した今年(2015年)から2020年までの世界経済中期予測で、これまでの予測を大幅に修正した。 一言で要約すると、世界全体の実質GDP成長率は本年の3.1%から、2016年:3.6%、20
わが国のコーポレートガバナンスについて改めて考える ―近時の不詳事例の教訓―
大規模な企業不祥事が発生すると、その再発防止策の一環として法規制が強化される。 振り返れば、2001年の米国エンロン破綻および同社の粉飾に加担したとされる監査法人アーサーアンダーセンの解体を契機として、「上場企業会計改革
米国における共同購入組織GPOとIHN
要旨 l Group Purchasing Organization(GPO)とは、医療機関が威容材料購入に当たりメーカーや卸売業者との価格交渉を有利に進めるために設立した共同購入組織である。 l 米国では、近年In
右脳インタビュー 中村修二
片岡: 今月の右脳インタビューは中村修二さんです。中村さんは現在、マテリアル分野で世界最高峰といわれるカリフォルニア大学サンタバーバラ校 (The University of California, Santa Bar
新常態とはノーマルなのかアブノーマルなのか
今年も中国経済については多くの話題があった。先日香港貿易発展局主催の「香港金融セミナー」に参加した。香港のエコノミストの多くは中国経済の現状について「事実上のハードランデイング」といった見方が多い。かなり前から政府統計の
中国習近平の「次期5か年計画」と外交戦略
目 次 はじめに:‘新常態’のなか、中国次期5か年計画は生まれた 第 1 章 中国人民元の国際化戦略 1.SDR構成通貨入りを目指した人民元 2.人民元が国際通貨になると言うこと 第 2 章 習近平主席の訪英、そして
終わりの始まり(9):EU難民問題の行方
短かった夏の盛り 夏はどうしてこれほどはやく過ぎてしまったのか。できることなら時計の針を止めたい。ドイツのアンゲラ・メルケル首相の心中を推し量る。世界は激流に翻弄されている。主要国の首脳は傍目にも忙しくなっているようだ。
終わりの始まり(8):EU難民問題の行方
ドイツ連邦共和国のアンゲラ・メルケル首相は、今どんな思いでいるのだろうか。EUに押し寄せる難民の状況は、メディアに頼れば目前の光景のように映る。疲れ切って異国の道をただひたすら歩く人々の長い列。ほとんどの人たちは、さした