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アドバイザーの部屋
我国地域金融機関の将来
我国の地域金融機関は、足許の決算をみると、株式・国債関係利益の増加と不良債権処理損の減少に支えられ、大部分の先で増益となっているが、人口減少および基盤となる地域経済の停滞により、先行き明るい展望を描き得ない状況にある。
ダボスの村から世界経済のいまが見える ―ダボス会議とグローバル・リスクの実像
はじめに: ダボスの主役 今年も1月、スイスのダボスで世界経済フォーラム特別総会(ダボス会議)が開催(22~25日)されました。ダボス会議と言えば、時代の潮流を捉え、世界各国の政界、経済界のリーダーが一堂に会し、世界
機能していない病床規制の全廃を ~既得権益を保護する競争制限政策<医療分野で創造的破壊を>
医療分野における岩盤規制には、株式会社形態の病院の新規参入禁止、混合診療の原則禁止、民間保険による現物給付の禁止などに加えて、「病床規制」がある。 これは、全国を348に分けた地域ごとに必要病床数の総量を定め、地域内の病
規制改革会議は必要か
●規制改革会議「医療提供体制に関する意見」 2013年10月9日、筆者は、規制改革会議で病床規制について意見を述べた(1)。筆者の意見の方向は、細かい許可行政から、裁量の入りにくい数字による誘導に切り替えるべきだとするも
扉を閉ざす国々:移民受け入れの限度を計る
老々介護の行く末 高齢者が高齢者を介護(老々介護)することが、日常の光景となった日本だが、いつまでこの状態も維持できるだろうか。破綻した悲惨な事例をすでに多数、見聞きしてきた。高齢化に関連する看護・介護の劣化は、全国いた
習政権のスタート
3月から中国で新政権がスタートした。話題を呼んでいるのが、節約令と習夫妻の外遊だ。 1. 節約令 三公消費(公費での飲食、公用車の私用、公費旅行などが2012年の財政収入の10%に当たる)節約だが、公用車の私用や公費旅行
「消費税増収分を活用した新たな基金」の問題2
●控除対象外消費税を支配の原資に使うことが許されるのか 税は公平でなければならない。特に、消費税のような一般性の高いものでは、公平性が強く求められる。消費税を最終消費者に転嫁できない業種で、既に支払っ た消費税の扱いが不