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経営・ガバナンス
香港の先行きに暗雲
今年に入ってアジアでNo.1の香港の富豪・李嘉誠(Forbes世界長者番付け17位)が傘下のHutchison Whampoa社とCheung Kong社の再編を機に本社機能をCayman Islandに移すと発表した。
効き始めたスチュワードシップ・コード ~ファナックの株主還元策~
ファナックは新設した対話窓口を通じ19の機関投資家の声を聞き、資本効率を重視した経営にかじを切ったと4月28日の日経朝刊が報じています。じわじわとスチュワードシップ・コードが効き始めたと感じられる事例だと思います。具体的
台湾経済の中国依存は続くのか
受託生産最大手のホンハイ及び傘下のFoxconnについては何度か触れたが、16年の総統選挙に向けて台湾の成功企業に色々問題が生じている。2014年の対中投資額は2011年のピーク時の3/4に減り中国からの製品受託額も増え
コーポレートガバナンス・コードへの対応 ~経営者の本質的理解と積極的関与が不可欠~
コーポレートガバナンス・コードに対する対応としてまず会社がやるべきことは、自らの会社の取締役会が「企業家精神を発揮」して、かつ「株主に対する受託者責任・説明責任を踏まえ」て「会社の持続的な成長と中長期的な企業価値の向上」
変わりだした‘変わらない日本企業’
― 目次 ― はじめに:成長のとば口で、変わりだした日本企業 1.デフレ脱却の可能性とインフレ目標2%の現状 (1)デフレ脱却の可能性―賃上げ姿勢に転じた企業経営 (2)インフレ目標2%の現状 2.攻めの経営を主導する企
「責任ある投資」を考える:米国での年金会議に出席して
年金基金などの機関投資家は投資先企業のES&G(環境、社会、ガバナンス)について納得出来なければ、企業には投資しない時代になってきている。日本のスチュワードシップ・コードに於いても、ES&Gは「長期的な観
リテールバンキングとITの活用
リテールバンキングの世界では、営業店舗での対応に加えて、モバイルフォン・パーソナルコンピュータ・ATM等のITを活用して、利用者の便益・満足度の向上を図り、顧客として取込む傾向が益々強まっている。こうした動きについて、
華南珠江デルタ(PRD)地域の変化/成功企業と不振企業
昨年12月に中国に進出した日本企業のアジア展開について触れたが、今回は香港企業などPRD中心に活動していた企業の動きを追ってみたい。香港の経済団体の調査ではPRDに進出している152社(主にアパレル・電子部品等)のうち2