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安全保障・危機管理関係者

危機とは? 危機の特性: 突発、予想しない様相、致命的損害、迅速な被害拡大。組織存続も危うく 危機の種類: 自然的危機=災害、人為的危機=非作為的事故、作為的脅威。複合型が多い。 危機対応の主体: 国家から個人まで各レベ

前号に引き続き、中国海軍の近代化の現状について説明したい。なお、前号では中国海軍は、①戦闘艦の戦闘能力のマルチ化の促進、②遠距離洋上の情報能力の強化、③潜水艦戦力の強化、④哨戒艇戦力の強化、⑤機雷・魚雷戦力の強化、に注力

以下、中国海軍近代化の方針について述べ、中国海軍の近代化の原状について、二回に分けて説明したい。  海軍近代化の方針 人民解放軍は、米軍を仮想敵として捉え、「『情報化』という条件下における局地戦」、すなわち、「高強度(

 世界を滅亡させうる12の大惨事 産経新聞が「核による大量虐殺か、小惑星の衝突か…世界を滅亡させうる12の大惨事」と題するショッキングな記事(2015年3月1日)を報じた。これは、人類を脅かす危険について問題意識を喚起

本稿では、中国海軍の近代化を促進する諸要因について考えてみたい。 中華思想 中国のイデオロギーは共産主義だけではない。もう一つのイデオロギーは中華思想である。中華思想とは、中国が宇宙の中心であり、その文化・思想が神聖なも

2015年12月8日の講演資料です。 講演内容 ① 「遊撃戦論」と「ランチェスター」で読み解く桶狭間合戦 ② 「兵法」と「経営」

 「中国海軍の父」劉華清(りゅう かせい)の登場 前号で述べたように、鄧小平による改革解放政策の採用(1978年)により、国防上の最重要地域が、従来の内陸部(三線)から貿易に便利な沿岸部(一線)に設置された経済特区に変

 はじめに マハンの海洋戦略理論を最も簡潔に要約すれば「海軍は商船によって生じ、商船の消滅によって消えるものである」といえよう。1949年に建国された共産主義国家の中国の経済は約30年間も低迷し、大規模の商船隊を海外に

フランス紙襲撃テロ事件 2015年1月7日、フランスの風刺週刊誌を発行している「シャルリー・エブド」本社に覆面をした複数の武装した犯人が押し入り職員を襲撃、警官二人、編集長、風刺漫画の担当記者ら合わせて、一二人が死亡した

○ イスラム国をめぐる戦いは宗教戦争 内戦が続くシリアのアレッポで、2名の日本人がイスラム国により拘束された。後に身代金およびイスラム国に関係のある女死刑囚の釈放を要求する犯行声明が出された。その後紆余曲折を経て、2名と

11月13日午後9時過ぎ、パリにて多発テロが発生した。今やテロは世界各地において起こり得る情勢となっており、テロへの備えが急務である。本稿は、対テロ戦争勝利の条件として箇条書きにまとめてみたものである。 ○ パリ多発テロ

11月13日、フランスでイスラム国(IS)によるとみられる、死者132人以上を出す大規模なテロが発生した。その背景にはどのような世界的潮流があり、今後世界はどのような方向に向かうのであろうか。 1 覇権交替期に入った世界

本稿以降、中国に目を転じ、同国がマハンの理論に基づく海洋戦略を採用し、巨大な海軍の建設を行っていることを中心に順次説明してみたい。最初に、現在の中国とマハン当時の米国の戦略環境の類似点と相違点について分析したい。まずは類

 「両雄並び立たず」 オバマ大統領は、2012年1月5日、アジア太平洋地域での軍事的なプレゼンスを強化する内容の新国防戦略を発表した。 米国はなぜアジア太平洋地域を重視視するのだろうか。それは「中国の台頭」に対抗するた

片岡:  今月の右脳インタビューは西本逸郎さんです。本日は、サイバーセキュリティについてお伺いしたいと思います。 西本:  まずサイバー攻撃を仕掛けてくる人は大きく分けて3種類あります。① 金銭目的で、コソ泥から組織犯ま

    9月3日に、「抗日戦争・反ファシズム戦争 勝利70年記念式典」が、北京の天安門広場で 挙行された。中国人民解放軍総参謀部作戦部の 曲睿・副部長は8月21日、1万2000人が習近平中央軍事委員会

 中国が依拠する三人の「M」 今日中国が依拠する三人の「M」がいる。毛沢東、マルクス、そしてマハンである。毛沢東とマルクスが中国と如何に関わっているかについては説明の必要も無いだろう。意外に思われるのがマハンであろう。

 メッケル少佐――帝国陸軍の「お雇い外国人」 明治政府は「富国強兵(殖産興業と軍の近代化)」を大戦略として、欧米の先進技術や学問、制度を輸入するために「お雇い外国人」を招聘した。 陸軍は、ドイツ帝国にその指南を要請し、

軍事戦略の策定過程は、下位の軍事力運用の基本を律する極めて重要な段階であり、戦略策定は、指揮官が自らの責任において実施するのが基本である。他の戦略の策定過程も同様であり、最高意思決定者が自らの責任において実施しなければな

 黄禍論とは何か 黄禍論とは、マハンとルーズベルトが活動した19世紀半ばから20世紀前半にかけてアメリカや欧州などの白人国家において現れた、「黄色人種脅威論、人種差別の一種」である。黄禍論の根底には、「白人に比べ黄色人

戦争の要因は、利益と恐怖と名誉、今風に言い換えれば、経済的利害、力の優位、価値観ないし統治の正統性をめぐる対立である。だが、対立が必ず戦争につながるわけではない。そこには、戦争を制約する第4の要因がある。 欧州に国民国家

 マハンの良き理解者――ルーズベルト マハンの戦略理論がいくらアメリカにとって、価値あるものであっても、国策として採用されなければ、単なる「理論」として終わり、その著書「海上権力史論」も海軍大学校などの図書館の中で、古

武力紛争のシナリオを想定する場合、時期、場所、国際政治的な枠組みにある種の前提を置き、そのもとで生じうる紛争について、その主体と紛争の様相とレベルに応じて事態を分類する。その後、それぞれの事態ごとに、正面、時期、期間、戦

マハンがこの本に込めた思い マハンが、この本を書いた目的や意図は何だったのだろうか。マハンは、「海上権力史論」の刊行に当たって、次のように書いている。 「海軍大学で海軍史の講義の依頼を受けた時、最近の技術的発展の著しい海