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安全保障・危機管理関係者

▼はじめに  「ノモンハン事件」に参加された旧陸軍参謀であり、戦史研究の大家でもあった本郷 健(たかし)氏が、1978年に『戦争の哲学』という436ページに及ぶ大作を出版されました。 日本でもこのような「戦争論」を唱える

▼はじめに  現役時代に戦史研究の一つとして学んだ記憶もあって、いきなり「ノモンハン事件」に入るつもりでしたが、今まで目を通すことがなかった『ノモンハンの夏』(半藤一利著)にはどのように記載されているかを知りたくなり、急

▼はじめに 新型コロナウイルスの蔓延と関係あるのかどうか詳細は不明ですが、再び朝鮮半島に緊張が走っております。 ひとまず北朝鮮は軍事行動計画を棚上げしたようです(ここまでは当初から計画していたと推測します)が、これに対し

▼はじめに(日中交渉打ち切りの内幕)  前回、近衛首相の「蒋介石を対手にせず」(昭和13年1月)と交渉打ち切りに至った日本側の議論についてもう少し補足しておきましょう。 中国側の応答拒否に対して、「交渉即打ち切り」を主張

▼はじめに  米国において白人警察官が黒人男性を殺害するという、これまで何度もあったような些細な事件が、新型コロナの惨事、特に黒人の死者が白人の2倍強であるとか失業者が多いことなどに対する不安や不満が重なり、「人種差別問

▼はじめに  記念すべき40回目の発信となりました。読者の皆様にはいつもお付き合いいただき心より感謝申し上げます。歴史の素人の私が様々な歴史書を読み漁ってからだいぶ時が経ちますが、歴史研究家の皆様のご苦労に思いが至るのが

▼はじめに(「大正デモクラシー」終焉が意味するもの) 前回、「五・一五事件」で犬養毅首相が暗殺され、「大正デモクラシー」は短い生命を終えたことを紹介しましたが、“そのような事象がその後の我が国の歴史にいかなる影響を及ぼし

▼はじめに  2006年の秋、安倍首相と胡錦濤国家主席の間で「日中歴史共同研究」が合意され、以来3年間、日中の歴史家達による共同研究が実施され、09年末に最終会合が開かれました。目的は「歴史の共有」よりも「相互理解の増進