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日本
ガバナンス・コードと取締役会の受託・説明責任
東芝の会計不正不祥事の根本的な問題は、取締役会の受託責任、説明責任の認識の欠如にある。取締役はどのような考えでことに当たるべきか、役割と責任については今回導入されたコーポレートガバナンス・コードで明確に議論され、規定され
マハン海軍戦略(その2)――アメリカの地政学
古来より、事を成すには、「天の時(時代的背景)」「地の利(立地条件)」「人の和(人的要素)」という3つの条件が必要だといわれる。前回、「天の時」に着目して、マハンの「海上戦略史論」が世に出た(1890年)し
東芝の新体制の矛盾 ~臨時株主総会での株主の議決権行使に注目~
東芝に対して個人株主が歴代役員28人に訴訟を起こすよう請求しました。しかし、訴訟を起こすかどうかを判断する監査委員会に前社外取締役が残っている矛盾した構造のなかで正しい判断を下せるかどうか疑問です。この問題に対して、臨時
終わりの始まり(1):EU難民問題の行方
前回に紹介したマンガ(劇画)として描かれた17世紀の画家ジョルジュ・ド・ラ・トゥールの話は、フィクション(虚構)ではあるが、かなりの程度、確認された史実に即している。その一部分だけ種明かしをすると、物語は戦争、悪疫、天災
「株式上場詐欺」には重罪を
「株式上場詐欺」には重罪を 新規株式上場(IPO)が復調し、1~6月で43社が新規に上場した。年間で73社が上場した2007年来の高水準で推移している。年内には日本郵政3社の大型上場も控えている。 ところが、2012年以
第109回 第2版国際法務シリーズ:号外版その2:「サムの息子法」(続々)
今回も第107回と同じく「サムの息子法」に関する「号外版」です(1)。第30回から第32回にかけて取り上げました「サムの息子法」が、突然、いわゆる酒鬼薔薇事件を契機として日本のマスコミで問題になりました。たとえば、平成2
戦後70年、‘戦後レジームからの脱却’を問う
2015/8/24 目 次 はじめに:映画「日本のいちばん長い日」 ・安倍晋三首相の‘戦後70年談話’ ・そして、いま国会では 1. 日本の‘戦後レジーム’と‘それからの脱却’ (1)日本の戦後レジーム ・‘戦後’を検証
右脳インタビュー 梅若紀彰 シテ方観世流能楽師、重要無形文化財総合指定保持者
2015年9月1日 片岡: 今月のインタビューは能楽師の梅若紀彰さんです。さて、先程、お弟子さんの稽古風景を拝見させて戴きましたが、「型はこう」といった感じで、感情などについてのお話は殆どなさいませんでしたね。 .梅若: