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日本
『地域包括ケアの課題と未来』編集雑感 (9): 小松俊平「規格」について考える
2012年、筆者が安房10万人計画を提唱した直後、ケアの水準を向上させて地域優位を作るのに、規格が有用ではないかという意見が出てきた。以後、粘り強く議論を積み重ねてきた。規格とは、合理性に基づく標準化、あるいは、非権力的
危機管理とは何か ―的確な危機予測のための情報活動を焦点に―
危機とは? 危機の特性: 突発、予想しない様相、致命的損害、迅速な被害拡大。組織存続も危うく 危機の種類: 自然的危機=災害、人為的危機=非作為的事故、作為的脅威。複合型が多い。 危機対応の主体: 国家から個人まで各レベ
本当に強い企業とは、「変化に対応していく企業」ではなくて、「自ら変化を作り出せる企業」
富士フイルムホールディングスの古森会長・CEOは、 デジカメの普及でかつて利益の3分の2を占めた写真フィルムがなくなる危機を、 「自動車が売れなくなったトヨタ、鉄が売れなくなった新日鉄と同じ」 と社内で語って、業態転換の
つるべ落としのような下落
いちばん驚いたのは黒田日銀総裁なのかもしれません。 昨日のブログ記事で書いたように、日銀は今年計画していたETFの購入枠をすでに使いきってしまっていました。 ということで、一部のマーケット関係者が事前に予想した通り、本日
明治・大正期日本の満韓政策といわゆる「歴史認識」問題の省察
はじめに 今年の春、安倍首相が夏に戦後 70 周年記念の談話を出すことが報じられ、大変気になったので、手当たり次第に、関連文献を読んでみた。 安倍談話に先立って、8 月 6 日には、その基になる「有識者懇談会」報告書が公
『地域包括ケアの課題と未来』編集雑感 (8): 鵜尾雅隆「財政難の中での寄付の役割」に関連して
鵜尾雅隆氏は日本ファンドレイジング協会の代表理事であり、アメリカの寄付集めのための大学院を卒業された寄付の専門家である。日本にNPOのための寄付市場を整備すべく活動してこられた。日本のNPOは1998年のNPO法成立で大
『地域包括ケアの課題と未来』編集雑感 (7): 高橋泰「首都圏の医療・介護の近未来」について
高橋泰氏は、全国のほとんどの2次医療圏を訪問し、実情を自身の目で確認されている。学者なので、目で見るだけでなく、数字でも把握している。それどころか、誰もが2次医療圏について詳細な比較検討ができるよう、2次医療圏データベー
過度な悲観は必要ないBRICS時代の終焉
IMF(国際通貨基金)は先月発表した今年(2015年)から2020年までの世界経済中期予測で、これまでの予測を大幅に修正した。 一言で要約すると、世界全体の実質GDP成長率は本年の3.1%から、2016年:3.6%、20