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バイデノミクスが変える ‘経済学’ の論理

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目次

はじめに  バイデノミクスと世界経済       ——- P.2
(1)活気づく米経済
(2)バイデノミクスが主導する西側外交

第 1 章  コーンウオール G7サミット    ——- P.5
1. 英、コーンウオール G7サミットの風景
2. G7 ‘共同宣言’ のEvaluation, そしてそれが映す変化
(1)‘中国への対抗’ を軸としたテーマ
(2)総括にかえて- G7「共同宣言」が映す環境変化
・追認された「法人税改革案」と、その意味

第 2 章  バイデン政権の対中政策の実際     —– P.9
1.中国対抗政策の実際
(1)米国 イノベーション・競争法
(2)バイデン政権の対中投資規制
2.The Longer Telegram: Toward A New American China Strategy

おわりに  米中対立の行方を占う          ——–  P.12

                     —————————————————–

はじめに  バイデノミクスと世界経済       

(1) 活気づく米経済
先月論考で報告の通り、巨額の財政出動と大胆な金融緩和を組み合わせたバイデノミクスが今、世界で猛威を振るう様相です。因みに、米国の2021年の成長率予測は新興国並みの6%台へと跳ね上がり、インフレへの警戒も高まろうかといった状況です。

にわかに活気づく米経済は世界の成長をけん引する一方、ドル安や金利上昇を通じて各国経済や市場をかく乱しつつある処です。というのもバイデノミクスは財政・金融政策をフル動員し、経済の過熱を一時的に容認するもので、高圧経済と呼ばれる処、高まった圧力は海外にも猛烈な勢いで噴き出さんばかりといった処でしょうか。 そして、当該政策対応の現実は、これまでの資本の論理、民間の競争力に信を置いたSmall governmentから、積極的に政府財政を擁して民間では仕切れない経済開発に取り組む Big governmentへと、シフトを見る処です….

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