Home»オピニオン»医療改革を成長戦略の柱に(下) ~ 「株式会社参入規制」の全廃を<日本の現状と問題点>

医療改革を成長戦略の柱に(下) ~ 「株式会社参入規制」の全廃を<日本の現状と問題点>

0
Shares
Pinterest Google+

日本の現状と問題点

三井物産は2011年4月、マレーシアの国営投資会社カザナ・ナショナルの傘下の企業で大手病院などを経営している持ち株会社IHHヘルスケアの株式30%を取得すると発表した。取得価格は33億リンギット(924億円)三井物産はなぜマレーシアに投資し、日本では投資をしないのか。それは、投資できる対象の株式会社病院が日本には存在しないからである。

(上)で解説した通り世界の情勢は急激に変化し、かつては公的病院が主であったドイツでは、株式会社病院が1/3を占めるまでに急増し、米国でも株式会社病院がシェアを拡大している。アジアなど新興諸国では株式会社病院が主体であり、今や病院の株式会社化が世界の潮流となっている・・・。

(2014年1月9日、時事通信社発行「金融財政ビジネス」第10382号p4~8所収)

Previous post

医療改革を成長戦略の柱に (上) ~「株式会社参入規制」の全廃を<ドイツ・南ア・米国の現状>

Next post

株式会社化は医療の活性化をもたらす~諸外国の例にならう~