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オピニオン
いま改めて「TPP興国論」を論ず
先般閉会となった通常国会は、当初はTPP(環太平洋経済連携)関連法案が審議される「TPP国会」となると言われつつも、実際には審議は先送りとなった。かつて筆者は「TPP興国論」(kkロングセラーズ新書、201
日本の民法における所有権の客体とデータ所有権について
日本の民法(以下、民法と言う)では、所有権(民法206条)の客体である「物」を有体物であると規定しています。(民法85条) そして、有体物の解釈としては、「空間の一部を占めるもの(有形的存在)」(参考サイト1、参考サイト
<中国の野望>が引き起こす南シナ海紛争 「グレーゾーンの戦い」で 南シナ海を侵略する中国への対応
2016年1月1日 1 はじめに―<中国の野望>が引き起こす南シナ海紛争― 東シナ海とともに、南シナ海の緊張度が一気に高まっている。その原因は、ひとえに< 中国の野望>が突き動かす海洋進出の先鋭化に他ならない。そして、こ
政府に国家戦略室(局)があるのに 国家戦略がないのはなぜか ― 国家戦略構築の処方箋 ―
2011年1月31日 ○ はじめに 民主党が政権に就いて、一昨年(2009年)9月18日、総理直属の機関として内 閣官房に国家戦略担当大臣(国務大臣)が統括する「国家戦略室」が設置された。この 国家戦略室は、今後、政府の
ガバナンス・コードと「取締役会の実効性評価」
コーポレートガバナンス・コードの2年度に入るが、深めるべき議論は「取締役会の実効性評価」と「経営計画の策定と公表」についてである。 CGCの原則の中では「取締役会の実効性評価」(原則4-11)と「経営計画の策定と公表」(
習近平政権の安全保障戦略 ― 「一帯一路」と近海防御戦略 ―
平成27年11月27日1400-1600 中国は一帯一路政策を掲げる一方で、南シナ海や東シナ海では、国際ルールを無視した一方的な領域拡張の動きを強引に進めている。このような中国の動きの背景には、どのような安
国際食糧市場における日本農業の課題 ~TPP発効と日本農業への影響~
2016年5月19日の講演資料です。 はじめに:「食」(食料品という財)の5つの特徴 絶対的な必需品(⇔食糧問題) 成人男子で一日2400キロカロリー この限られた間で需給がバランスすれば価格が安定 食品の飽和性(⇔農