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安全保障・危機管理
地下鉄サリン事件を振り返って
光陰矢のごとし――霞の向うに遠ざかる記憶 今年、地下鉄サリン事件から20周年を迎える。あの事件で、一切の状況不明な混乱の中から始まった除染作戦、未知・未経験の領域で指揮を取る上での不安、隊員の命を預かる重責、怒涛の勢いで
成長戦略を活かす「リスク・マネジメントと保険の手配」(その12) 成長戦略「想定外と企業モラル/コンプライアンス」のリスク
アベノミクスも日銀による金融政策の限界で何やら不透明となってきたこの時期に、二つの大きな出来事が起こった。一つは、それこそ想定外地域・熊本での大地震である。今回の布田川断層帯の30年以内の地震確率は何と0.9%だったこと
中国の対インド安全保障戦略 ―中国から見た南アジアの戦略的価値と対インド戦略の狙い―
平成27年9月29日 中国の軍事的な拡大が世界の注目を集めている。アジアで中国と並ぶ軍事大国として台頭しつつあるインドに対し、中国がインドの安全保障戦略をどのように見ているかを、中国側の公開文献に基づき検証
責任果たす真のリーダーが日本にいない! 黒川さんが新著で「国民に不幸」と警鐘
「福島第1原発事故は、日本の最も弱い部分、『日本のエスタブリッシュメントの甘さ』を世界中に露呈した。日本の信用が一気に低下した。今もその動きは止まっていない」 「志が低く責任感がない。自分たちの問題であるにもかかわらず、
パンデミックについての危機管理の面からのコメント
我が国の危機管理体制一般について言えることだが、憲法に緊急事態条項がないことに端的に象徴されているように、我が国には「危機を想定し、それに備える」ための危機管理体制が本質的に欠落していると言える。もちろん、防災・減災など
我が国の危機管理体制 〈感染症対策を例にして〉
ヒトと感染症の歴史は長く、紀元前エジプト時代にさかのぼる。その時代のミイラから、脊椎カリエスに特徴的な背骨の屈曲を示すものが複数発見された。脊椎カリエスは、結核菌によっておこる骨病変であり、その当時すでに結核が人々の間に