外国人の日本株売買動向をグラフ化すると
年ごとの売買高は:
政府が衆参の議院運営委員会理事会に黒田東彦氏を次期日銀総裁候補とする人事案を正式に提示したのが2013年2月28日。
バズーカを予想した外国人が2013年に一気に買いを入れたのが、上のグラフから見て取れます。
この年、日経平均は年初(1月4日)の10,688円から、年末(12月30日)の16,291円まで52%も上昇。
その買いが一転、大きく売りに転じたのが今年。
まだ2カ月しか経っていませんが、2兆6000億円を上回る売り越しです。
月ごとの売買高を見てみましょう。
去年の11月までは買ってくれていましたが、今年の1月は大きな売り越し。
2月は、2月19日までの数字(それ以降はまだ公表されていません)。
それでも2月の売り越し額は、すでに1月を5割ほど上回っています。
なおこれらのオリジナルデータは東証が発表しています。
私は日経ヴェリタス紙の34頁の表(下記)を使ってグラフ化しました。
年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が株の運用比率を増やすと発表したのが2014年10月31日。
黒田バズーカと年金の動向を先読みして外国人投資家が素早く動いた(2013~14年)。
彼らは今年に入って、日本にはそういった美味しいプレゼント(free gift)はもはやないと察知。
さっさと売りに動いたということでしょうか・・。