新価格
新聞折り込みチラシでよく見かける中古マンションの広告。
最近「新価格」といった表示をよく目にします。
以前の値段では売れないので思い切って値下げしましたということなのでしょう。
それにしても、「新価格」と表示するところがユニーク。
3ヶ月ほど前ですが、ある不動産会社の社長を訪ねましたら「昨日は緊急役員会を開きました」とのこと。
マイナス金利になっても現場では不動産が売れなくなっているようです。
『8月の首都圏マンション発売戸数24.7%減 9カ月連続マイナス』(9月14日の日経;『こちら』)。
週刊誌も『都心でマンション「大暴落」、売れ残り続出』と派手に書きたてています(『こちら』)。
1年前と比して例えば三井不動産の株価は34%も下落(3243円→2127.5円)。
上図は1年間の株価騰落率で赤は日経平均、青が三井不動産。
こうした状況にもかかわらず機関投資家、なかんずく企業年金は「国内債券への投資を削り、不動産投資信託(REIT)などへ投資を増やしている」(今週号ヴェリタス3頁)とのこと。
たしかに債券は20年もの国債の利回りが一時0.495%と半年ぶりの水準まで上昇(価格は下落)するなど、手を出しにくい状況になっていますが、しかし・・・。
明後日、日銀はどんな発表をするのでしょうか。