コーポレートガバナンスにおける三様監査の連携
2017 年 12 月 27 日に第 1 回「統合報告・ESG 対話フォーラム」が経産省主催で開催さ れた。また、同年 12 月 22 日には金融庁主催の第 13 回「スチュワードシップ・コード およびコーポレートガバナンス・コードのフォローアップ会議」が開催されるなど、コ ーポレートガバナンスを巡る議論が相変わらず盛んである。2015 年 6 月 1 日に公表さ れた東証コーポレートガバナンスコード(CGC)は、攻めのガバナンス中心のコードで あったが、同年に発覚した東芝不正会計事件を端緒に、守りのガバナンスにも目が向け られるようになった。三様監査の連携のあり方についての議論も、その延長線上にある。
しかしながら、わが国においては、残念ながら未だにガバナンスについての本質的な理 解が進んでいないように思われ、結果として、 CGC、スチュワードシップ・コード(SSC)、 およびそれらに関連する三様監査の議論も「ちぐはぐ」なものになっており、現行の会 社法とも整合していない。