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海の事件簿第53回−戦没者の遺骨収集・慰霊顕彰   令和2年度夏−終戦から75年

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第二次世界大戦が終わって今年で75年になる。
多くの日本兵が各地で戦い、その命を国に捧げたが、彼らの遺骨はいまだ約112万柱も未収容のままである。
遺骨収集・慰霊顕彰は、自衛隊の士気にもかかわる課題なのだ。


遠洋航海で行う寄港地行事

 遠洋練習航海(遠航)は、海上自衛官にとって何にも代えがたい特別な体験である。

海外旅行が容易になった今日でも遠航の意義はいささかも変わらない。とりわけ、寄港地で相互に行うレセプションや上陸時に寄港国市民と接する機会に、その国における軍隊のあり様を知り、ひいては日本における自衛隊のあり方を考える上でも貴重な機会である。 そういう中で、遠航部隊が行う慰霊・顕彰は、部隊としても、乗員・実習幹部教育としても重要な行事だ。ミッドウェーやレイテ沖など、彼我ともに多くの戦死者を出した海戦海域近傍を通航する際には、礼装に威儀を正して洋上慰霊を行う。また寄港地では、日本軍海外戦没者慰霊碑及び訪問国独立の英雄や戦士などを慰霊顕彰する施設を訪問し、献花・儀仗等を行っている…

(ジェイシップスからの転載)

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