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法・政治・行政・外交
知っておきたい債券税制の改正点
2016年1月から債券・債券投信についての税制が大幅に改正され、証券一体課税がようやく実現する。預金利子は含まれないので、金融取引一体課税とは言えないものの、証券取引についての税制が一本化されるのは画期的である。 個人投
Uber(スマホを活用した個人間のタクシーサービス)に対する規制は是か非か
第14回の本コラム(P2P LendingとBanking 2014年9月30日)で言及したUber(ウーバー)は、P2P(peer to peer、個人間)で、タクシーサービスを安価・迅速に提供できる仕組で、スマホの
終わりの始まり(3):EU難民問題の行方
今回の国連総会は、世界が次第に多くの面で、復元不可能な荒廃する局面へと移行していることを思わせる問題を提起したようだ。国連は持続可能な世界の構想を提示しているが、現実は違った方向に進んで行きそうだ。その象徴的問題は、いう
マハンの「海上権力史論」の概要
マハンがこの本に込めた思い マハンが、この本を書いた目的や意図は何だったのだろうか。マハンは、「海上権力史論」の刊行に当たって、次のように書いている。 「海軍大学で海軍史の講義の依頼を受けた時、最近の技術的発展の著しい海
第110回 第2版国際法務シリーズ:第2版国際法務その4:租税法その3:いわゆる出国税制度(=国外転出時課税制度)その2:設例その1
前々回(第108回)で「次回(第109回)では、このような出国税制度(=国外転出時課税制度)が立法された背景などについて述べたいと思います。」と書きましたが、第109回は、「サムの息子法」に関する「号外版」となりましたの
右脳インタビュー 森 英介
片岡: 今月の右脳インタビューは森英介さんです。森さんは長年にわたって原発推進の立場で取り組んでこられましたが、本日はそうした視点からお話をお伺いしたいと思います。 森: まず、私自身の背景からお話したいと思います。
マハン海軍戦略(その3)――マハンが「海上戦略史論」に執筆者になれた理由
天・地・人 既に述べたように、古来より、事を成すには、「天の時(時代的背景)」、「地の利(立地条件)」、「人の和(人的要素)」という3つの条件が必要だといわれる。前回、前々回とマハンの「海上戦略史論」が世に出た(1890
1 戦略の定義について
戦略とは何かについては、古来幾多の見解がある。ジョミニ(1779-1869)は「国家の防衛、敵国侵襲のため戦地において適当に兵軍を運用する術」とし、同時代のクラウゼヴィッツ(1780-1831)は、「戦争目的のためにする