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法・政治・行政・外交

劣化する文明の兆候 2016年の新年は、世界規模での大きな波乱で始まった。中国経済の減速、中東の大国イランとサウジ・アラビアの突如の国交断絶、さらに1月6日には北朝鮮が水爆の実験を実施したと発表。こうした動きを反映して、

 中国の南太平洋島嶼への接近・工作 中国は、米軍の太平洋正面の包囲環(第一列島線と第二列島線)を打通(突破)する努力と並行して、第一・二列島線の側面・背後に広がる南太平洋の島嶼国家(パラオ、マーシャル諸島、ナウル、ソロ

前回は、接近阻止・領域拒否戦略の概要、同戦略を採用した経緯・動機、同戦略の目的などについて説明した。引き続き、同戦略についての説明を継続する。  非対称戦争の追求 接近阻止・領域拒否戦略の最大の特色は、人民解放軍が米軍

片岡:    今月の右脳インタビューはIntellectual Ventures社(以下、IV)上級副社長(EVP)兼 日本総代表の加藤幹之さんです。本日は知的財産についてお伺いしていきたいと思います。 加藤:    1

中国人民解放軍の接近阻止・領域拒否(Anti-Access/Area Denial, A2/AD)戦略について、二回に分けて説明する。  接近阻止・領域拒否戦略の概要 人民解放軍は、台湾有事や尖閣諸島などの領土紛争がエ

前回まで、中国海軍の今日までの歩みと近代化の状況などについて説明した。次は中国の海洋戦略について述べたい。  習近平政権も海洋進出に強い意欲 中国海軍の近代化とその戦略は密接不可分である。中国海軍の近代化は、その戦略を

2012年、筆者が安房10万人計画を提唱した直後、ケアの水準を向上させて地域優位を作るのに、規格が有用ではないかという意見が出てきた。以後、粘り強く議論を積み重ねてきた。規格とは、合理性に基づく標準化、あるいは、非権力的

前号に引き続き、中国海軍の近代化の現状について説明したい。なお、前号では中国海軍は、①戦闘艦の戦闘能力のマルチ化の促進、②遠距離洋上の情報能力の強化、③潜水艦戦力の強化、④哨戒艇戦力の強化、⑤機雷・魚雷戦力の強化、に注力