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歴史シリーズ

『我が国の歴史を振り返る』─日本史と世界史に“横串”を入れる─」
防衛大学校卒業後、陸上自衛隊入隊。米国コロラド大学航空宇宙工学修士課程卒。陸上自衛隊の第8高射特科群長、北部方面総監部幕僚副長、第1高射特科団長、陸上幕僚監部防衛部長、第6師団長、陸上幕僚副長、東北方面総監等を経て、陸上自衛隊を退職(陸将)。

▼はじめに(天皇陛下御即位をお祝いする国民祭典について)  天皇陛下御即位に関連する一連の行事が続いておりますが、11月9日、皇居前広場で行われた国民祭典に参列する機会を得ました。 祭典の概要はNHKでも中継されましたの

▼「太平天国の乱」と「第2次アヘン戦争」 今回は、いきなり本文に入りましょう。まず19世紀後半の隣国・清の状況です。 1851年、清が衰退する原因となった「太平天国の乱」が発生します。洪秀全(こうしゅうぜん)を天王とする

▼はじめに  本歴史シリーズを発信開始してから、記念すべき第10回目となりました。読者の皆様はいつもご愛読ありがとうございます。まだまだ“序章”にしか過ぎませんが、幕末ぐらいから、日本史と世界史の“横のつながり”と日本史

▼はじめに(民族の差)  だいぶ前ですが、インドのマンモハン・シン元蔵相が「かつて欧州から鉄砲が伝来した際、日本人はこれをマネして火縄銃を作った。中国人は鉄砲を見せられて値切りにかかり、インド人に至っては、横目でチラリと

▼はじめに 前回、『先占の原則』を紹介しましたが、1988年に英国のサッチャー首相が「ヨーロッパ人がいかにこの世界の多くの土地を探検し、植民地化し、文明化したかは、まことにすばらしい勇気と才覚の物語でありました」と発言し

▼はじめに 我が国の江戸時代と時を同じくする17世紀から19世紀にかけて、欧州諸国は、その後の国際社会に甚大な影響を及ぼすことになった「大変革」を遂げました。まずは、本歴史シリーズの目的などから、それらの実態をわずかに3

▼はじめに(信長・秀吉・家康の外交・防衛の総括)  信長・秀吉・家康の外交・防衛を総括しますと、信長の「抑止」、秀吉の「積極防衛」(戦略攻勢)、そして「鎖国」は「専守防衛」と共通点があることから、「国防」という観点に立て

▼はじめに 前回の話題を少し補足しておきましょう。ドライな西欧列国は、当時、信長、秀吉らを、“王”を意味する“King”ではなく、“皇帝”を意味する“Emperor”と呼称していたようです。それは、彼らが当時の天皇を凌駕