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宗像 久男
「我が国の歴史を振り返る」(28) 揺れ動く内外情勢の中、「明治時代」から「大正時代」へ
▼はじめに 本シリーズの読者であれば、『戦争にチャンスをあたえよ』を知っている方も多いと思いますが、本書は、独特の戦略論を展開している、アメリカの有名な戦略家エドワード・ルトワックの近著で、2年ほど前に日本語にも翻訳され
「我が国の歴史を振り返る」(27) 20世紀を迎え、様変わりした国際社会
▼はじめに ようやく「明治時代」を終えようとする所まで来ました。昨今の新型ウイルスの喧騒もあって、多くの人の記憶から消え去っていると思いますが、昨年の5月25日~28日、令和時代の最初の国賓として米国のトランプ大統領をお
「我が国の歴史を振り返る」(26) 「日露戦争」が日本に与えた影響
▼はじめに だいぶ前、北方四島に「ビザなし交流」で訪問し、酔った上で「戦争しないとどうしようもない」旨の発言をして所属党から除名された国会議員がニュースになりました。私も過去に「ビザなし交流」で訪問した経験があり、ロシ
「我が国の歴史を振り返る」(25) 「日露戦争」の経過と結果(後段)
▼はじめに 冒頭から少し話が逸れますが、陸上自衛隊の幹部教育には「戦史」という課目はありますが、戦争に至る情勢や外交、戦後処理などについて体系立てて幅広く学ぶ「外交史」や「戦争(指導)史」のような課目はありません。当然な
「我が国の歴史を振り返る」(24) 「日露戦争」の経過と結果(前段)
▼はじめに(「日露戦争」について) 今回から2回に分けて「日露戦争」の経過と結果を振り返えろうと思います。「日露戦争」は、私にとりましては、自衛官時代に「戦史」として学んだこともあって、とても“なじみ”があります。何と
「我が国の歴史を振り返る」(23) 日露の「戦力」と「作戦計画」比較
▼はじめに(「優勝劣敗」について) さて、「戦争(争い)の勝敗」は、一般的には「優勝劣敗」つまり「力(戦力)」が勝っている側が勝利します。この「力」には「有形」と「無形」の要素があります。「有形」の要素には兵員数、兵器
「我が国の歴史を振り返る」(22) 「日露戦争」開戦までの情勢
▼はじめに(新コロナウイルスについて) ここまでくると、新型コロナウイルス問題に触れないわけにはまいりません。日々新たなニュースが世の中にあふれ出し、あたかも中国発の新型ウイルスが急激に蔓延し、明日にも人類社会が大パニ
「我が国の歴史を振り返る」(21) 世界を驚かせた「日英同盟」
▼はじめに 19世紀の英国首相パーマストンが語った「英国は永遠の友人も持たないないし、永遠の敵も持たない。英国が持つのは永遠の国益である」との有名な言葉があります。当時は、大国間の力の均衡で平和が維持されていましたので