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世界の目
林川眞善
国際エコノミスト、元三菱総研常務取締役、元三菱商事企画調査部長
高まる ‘反・新自由主義’の潮流と、日本経済の可能性
はじめに:脅威にさらされるグローバル資本主義 雑誌「三田評論」10月号で、この夏、87歳で亡くなったアルビン・トフラーを悼む慶大名誉教授、佐野陽子氏の寄稿エッセイを読みました。A.トフラーと佐野陽子氏との接点は、19
Inclusive Capitalism(包摂的な資本主義)
この夏、アメリカと中国で行われた二つの国際会議は、いずれも現代モダンの資本主義がもたらす問題への政策対応について議論するものでしたが、今次のそれは、構造的低迷を映す経済環境下、資本主義の新たな姿、つまりポスト・モダンの資
アベノミクス再起動という日本経済のリアル
― この8月2日は、アベノミクスフォロワーの筆者にとって極めて印象深い一日だった。IMFからは対日審査報告があり、日本政府からは本年度経済白書が公表され、いずれもが、共通してアベノミクスの問題点を指摘。一方、安倍政府は同
‘離脱ショック’を味方にした安倍政権と今後の日本経済運営
― 英国民は国民投票(6月23日)でEUからの離脱を選択した。それから1か月、直後に起きた世界市場での金融混乱も相応の安定を取り戻してきた。それと比較されるリーマン・ショックは金融システムに内在する連鎖危機、一方の離脱シ
BREXIT、英国は ‘EUからの離脱’を選択した
― 6月23日のBREXIT国民投票では、英国はEUからの離脱を選択しました。先の5月論稿では一定の期待をもって、論述しましたが、今回の決定はまさに驚き以外の何ものでもなく、世界は今、第2次大戦終結以来の「大変」にありま
安倍政治の論理、‘情報化’経済に生きる経営の論理
目 次 はじめに:「伊勢志摩サミット」をうまく利用した安倍首相 ・・・P. 2 世界経済の現状認識 ―安倍首相とG7首脳 消費増税は再延期 1.安倍政治NEXT
BREXIT(英国のEU離脱)と、世界経済の地殻変動
(2016/5/23) 目 次 はじめに:脱 ‘失われた過去への郷愁’ を ・・・P.2 1.BREXIT - その背景と、‘こと’の本質 ・・・P.3 (1)Brexitの背景―英国民
いま瀬戸際のアベノミクス‘好循環シナリオ’
目次 はじめに:Just Ask Japan ・IMF予測が映す縮む世界経済 ・政局と直結する伊勢志摩サミット 1.日本経済の現況―問われるアベノミクスの可能性 (1)指標で見る日本経済の現況―消費増税は予定通り? (2