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歴史シリーズ
『我が国の歴史を振り返る』─日本史と世界史に“横串”を入れる─」
防衛大学校卒業後、陸上自衛隊入隊。米国コロラド大学航空宇宙工学修士課程卒。陸上自衛隊の第8高射特科群長、北部方面総監部幕僚副長、第1高射特科団長、陸上幕僚監部防衛部長、第6師団長、陸上幕僚副長、東北方面総監等を経て、陸上自衛隊を退職(陸将)。
「我が国の歴史を振り返る」(44) 危機迫る“欧州情勢”と「第2次世界大戦」勃発
▼はじめに 現役時代に戦史研究の一つとして学んだ記憶もあって、いきなり「ノモンハン事件」に入るつもりでしたが、今まで目を通すことがなかった『ノモンハンの夏』(半藤一利著)にはどのように記載されているかを知りたくなり、急
「我が国の歴史を振り返る」(43) 世界に拡散した「東亜新秩序」声明
▼はじめに 新型コロナウイルスの蔓延と関係あるのかどうか詳細は不明ですが、再び朝鮮半島に緊張が走っております。 ひとまず北朝鮮は軍事行動計画を棚上げしたようです(ここまでは当初から計画していたと推測します)が、これに対し
「我が国の歴史を振り返る」(42) 「支那事変」の内陸拡大とソ連の対日工作
▼はじめに(日中交渉打ち切りの内幕) 前回、近衛首相の「蒋介石を対手にせず」(昭和13年1月)と交渉打ち切りに至った日本側の議論についてもう少し補足しておきましょう。 中国側の応答拒否に対して、「交渉即打ち切り」を主張
「我が国の歴史を振り返る」(41) 「支那事変」の拡大
▼はじめに 米国において白人警察官が黒人男性を殺害するという、これまで何度もあったような些細な事件が、新型コロナの惨事、特に黒人の死者が白人の2倍強であるとか失業者が多いことなどに対する不安や不満が重なり、「人種差別問
「我が国の歴史を振り返る」(40) 「盧溝橋事件」から「支那事変」へ
▼はじめに 記念すべき40回目の発信となりました。読者の皆様にはいつもお付き合いいただき心より感謝申し上げます。歴史の素人の私が様々な歴史書を読み漁ってからだいぶ時が経ちますが、歴史研究家の皆様のご苦労に思いが至るのが
「我が国の歴史を振り返る」(39) 「二・二六事件」の背景と影響
▼はじめに(「大正デモクラシー」終焉が意味するもの) 前回、「五・一五事件」で犬養毅首相が暗殺され、「大正デモクラシー」は短い生命を終えたことを紹介しましたが、“そのような事象がその後の我が国の歴史にいかなる影響を及ぼし
「我が国の歴史を振り返る」(38) 「リットン調査団」報告と国際連盟脱退
▼はじめに 2006年の秋、安倍首相と胡錦濤国家主席の間で「日中歴史共同研究」が合意され、以来3年間、日中の歴史家達による共同研究が実施され、09年末に最終会合が開かれました。目的は「歴史の共有」よりも「相互理解の増進
「我が国の歴史を振り返る」(37) 昭和陸軍の台頭と「満州事変」の拡大
▼はじめに(新型コロナ対応について) 5月14日、「緊急事態宣言」が39県で解除になり、新型コロナウイルス対応は、いよいよ「出口」に向けたステージに入ったように見えます。 私は、新型コロナウイルスに対する政府や地方自治体