Home»blog»下落相場でも利益を上げる個人投資家

下落相場でも利益を上げる個人投資家

0
Shares
Pinterest Google+

RBSが投資家に対して

『Sell everything except high-quality bonds. This is about return of capital, not return on capital. In a crowed hall, exit doors are small.』

(質の高い債券以外は全部売れ。これは資本利益率(Return on Capital)の話じゃなくて、資本の回収、現金化(Return of Capital)の話だ。混雑した会場では、出口のドアが小さい)

との warning (警告)を出したことで注目されています(『こちら』 及び 『こちら』)。

Rbs_2

RBSは原油が16ドルになるかもしれないとの予想も・・(上記2つの記事およびインタビュー参照)。

原油は昨日一時的に30ドルを切りました(2003年以来)。

* * * * *

日曜日に発売された日経ヴェリタス32頁の「投資主体別売買動向」を見て、改めて気づいたのですが、暴落前の7日間(12月21日~30日)で、

個人投資家は▲3,087億円の売り越し、

買ったのは金融機関(3,422億円)、信託銀行(3,590億円)。

(上記期間で外国人はほとんど動きなく▲202億円の売り越し)。

昨年末売っておいた個人は今年に入って下がったところで買えるし、「良かった」といったところでしょう。

* * * * *

昨日の東証では、証券コード1570の『(NEXT FUNDS)日経平均レバレッジ上場投信』がトヨタや三菱UFJを抜き、売買代金のトップ。

証券コード1357の『(NEXT FUNDS) 日経ダブルインバース上場投信』は売買代金ランキング33位。

下落が予想される相場では、「空売り」すればいいわけですが、現物の株を借りてきて売るので、『借りる』という行為に抵抗感を感じる個人投資家も少なくありません。

ということで最近では、日経平均インバース・インデックスのETFが好まれています。

このETFは、日経平均が下がれば価格が上がるようになっていて、

「NEXT FUNDS日経平均インバース・インデックス連動型上場投信」(証券コード1571)、

「ダイワ上場投信――日経平均インバース・インデックス」(証券コード1456)

などがあります。

なお

「NEXT FUNDS 日経ダブルインバース上場投信」(証券コード1357)

「ダイワ上場投信――日経平均ダブルインバース・インデックス」(証券コード1366)

のように、日経平均が10%下がれば、ダブルで効いて20%値が上がるETFもあります。

ETFは設計されたように100%相関するとは限りませんので、過去の動きを実際に確かめてから購入しても良いかもしれません。

過去1ヶ月の日経平均(赤字)と 「NEXT FUNDS 日経ダブルインバース上場投信」(証券コード1357)(青字)をプロットすると下図のようになります(1か月前に比して何パーセント上がったか、あるいは下がったかの図)。

チャート画像

昨年末に現物の日本株を売っておいた方で、そろそろ反転すると考える方は(通常通り現物の株に)買いを入れればいいわけですし、相場がまだ下がると読む方は、上記のようなインバース・インデックスを買うということも出来ます。

* * * * *

もっともこういった相場の日々の動きにあまり翻弄されないのが、しっかりとイノベーションを起こしている会社。

たしかに今年に入って下げましたが例えばグーグルの1年間の動きは下記のようです。

Goog_2

「レミングの集団移動のように動くな」と言ったのは、ウォーレン・バフェットですが、さて・・・。

 

(Hidetoshi Iwasaki’s Blog)

Previous post

中国の「真珠の首飾り」戦略(その1)

Next post

ITのリスク