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宗像 久男
「我が国の歴史を振り返る」(60) 米国の「日本研究」とその影響
▼はじめに 記念すべき60回目の発信となりました。読者の皆様にはいつもお付き合いいただき心より感謝申し上げます。 現在、占領政策を取り上げておりますが、個人的には、マッカーサー率いるGHQによって我が国が国家の大改造を強
「我が国の歴史を振り返る」(59) 終戦とマッカーサー来日
▼はじめに(我が国に“勝ち目”はなかったのか) 「大東亜戦争」の歴史的意義などについては、占領政策を振り返ったのちに総括しようと考えています。一体全体、この戦争は無謀な戦争だったのでしょうか、つまり日本側に“勝ち目”は
「我が国の歴史を振り返る」(58)
▼はじめに 今回は、「ポツダム宣言」と「原子爆弾」が主要テーマです。「ポツダム宣言」が発表されたポツダム市は、ベルリン市の西南方向25キロほどの郊外にあります。会談が行われた場所は、ツェツィーリエンホーフ宮殿といわれ、あ
「我が国の歴史を振り返る」(57) 「日米戦争」攻勢から防勢、そして終焉へ
▼はじめに 今回、本文で取り上げます東條英機は、「日米戦争」を決意して以来、3年9カ月間の首相として、19年2月から5カ月間は陸軍大臣と参謀総長を兼務して国家の舵取りと戦争を指導しました。 よって、その戦争責任を追及する
「我が国の歴史を振り返る」(56) 「ミッドウェー作戦」の真実
▼アメリカ側からみた「真珠湾攻撃」 前回の続きですが、「真珠湾攻撃」の奇襲はみごとに大成功します。直ちに第1次攻撃隊指揮官の淵田中佐から第1航空戦隊旗艦「赤城」宛に有名な「奇襲成功セリ」(暗号略号 トラ・トラ・トラ)が打
「我が国の歴史を振り返る」(55) 「真珠湾攻撃」の真実
▼はじめに ようやく、「真珠湾攻撃」を振り返るところまで出来ました。「真珠湾攻撃」をはじめ、旧海軍が実施した各作戦を振り返り、我が国の戦争戦略に照らして適切だったかどうかを言及するのは、元陸上自衛官の私であっても正直、
「我が国の歴史を振り返る」(54) 「大東亜戦争」の戦争戦略
▼はじめに 昭和20年8月14日、日本政府は、閣議で「ポツダム宣言」受諾を決定するとともに、重要機密文書の焼却を決定します。「ポツダム宣言」に「戦犯の処罰」が記述されていたので、「戦犯にかかわるような文書を全部焼いてしま
「我が国の歴史を振り返る」(53) 「日米戦争」をいかに伝えるか
▼米国側からみた「日米戦争への道程」 今回のテーマに入る前に前回までの続きとして、米国側からみた「日米戦争への道程」について少し触れておきたいと思います。 「ベェノナ文書」で明らかになった米国の内部事情については、当時の