Author Archive

宗像 久男

宗像 久男

1951年、福島県生まれ。1974年、防衛大学校卒業後、陸上自衛隊入隊。1978年、米国コロラド大学航空宇宙工学修士課程卒。陸上自衛隊の第8高射特科群長、北部方面総監部幕僚副長、第1高射特科団長、陸上幕僚監部防衛部長、第6師団長、陸上幕僚副長、東北方面総監等を経て2009年、陸上自衛隊を退職(陸将)。2018年4月より至誠館大学非常勤講師。月刊誌『正論』などに投稿多数。

  お問い合わせはこちらへ

▼はじめに  前回、「芦田書簡」とマイケルバーガーの安全保障論を取り上げたが、占領期の後半、我が国の安全保障政策をめぐって様々な議論が行われた事実はなぜかあまり語られていません。 我が国は、この頃の情勢判断の結果を今なお

▼はじめに(「共同謀議」について補足)  前回取り上げた「共同謀議」について、1点、補足しておきたいと思います。それは、林房雄氏の『大東亜戦争肯定論』に出てくる文章です。林氏の肯定論自体については、本メルマガの総括で取り

▼はじめに  「新年おめでとうございます」との挨拶がはばかられるように、正月早々益々感染が拡大し、再び「緊急事態宣言」が発令される事態になりましたが、読者の皆様はいかがお過ごしでしょうか。 すでに高齢者であり、なにがしか

▼はじめに(ジョージ・マーシャルについて)  私は長い間、「国民政府はなぜ共産党に敗れたか」「アメリカがなぜ蒋介石を見捨てたか」に疑問を持ち、日本の著名な昭和史研究家、学者、外交官などの著書を調べていましたが、目についた

▼はじめに  前回の日本改造に続き、「東京裁判」についても振り返っておきましょう(この正式名称は「極東国際軍事裁判所」ですが、本シリーズでは、通例に従い「東京裁判」と呼称しています)。裁判は、かつての陸軍士官学校、戦時中

▼はじめに 近頃、一昔前まで「55年体制」と称して自民党と政界を2分した日本社会党(現在、社会民主党)が福島瑞穂党首一人になったことがニュースになりました。 このようなニュースに接すると、かつては土井たか子、村山富市、そ

▼はじめに 正直に申し上げれば、日本史そして世界史の中で「真実らしきこと」を探し出す難儀さと「真実らしい」と確信したことを要約して文章を造りあげる難儀さの両方を味わいながら毎回、悪戦苦闘しております。「歴史の専門家でもな

▼はじめに はじめに、占領政策が出来上がった「構図」をもう少し整理しておきたいと思います。政治に疎く典型的な軍人であったマッカーサーは次々に送られてくるトルーマン政権の指示に(特に初期段階は)忠実に従います。前回も少し触