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2020年米大統領選 前夜

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目次
はじめに  米大統領選 前夜                 —-P.2
第1章  前夜 その(1 )-  D. Trump VS J. Biden  -– P.3
1.トランプ氏の再選狙いの行動様式
(1)‘売り’を失ったトランプ氏の再選への戦略
(2)トランプ氏の選挙(郵便投票)介入の可能性
2.バイデン民主党の公約(Build back better)と、Running mate ハリス上院議員
(1)バイデン氏の大統領候補受諾演説
(2)Running mate  Kamala Harris上院議員
第2章  前夜 その(2)- Black lives matterと大統領選が招く危機 ——-P.8
1. Black Lives Matter (BLM)
(1)選挙戦の潮目を変える人種差別抗議デモ
 ・BLMとコロナ・ショック
・’Democrats cannot rule out Trump Victory’
(2)トランプ政治に激怒のJoseph Stiglitz 教授
2.敗北を認めないリスク― America’s ugly election
・FT-Peterson US Economic monitor
・トランプ vs バイデンTV debateの行方
おわりに   ‘前夜‘ に思うこと           ———-P.11
・Visionの語られる事のない米大統領選
・安倍晋三氏のレガシー                 

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はじめに:米大統領選 前夜

8月20日、民主党はバイデン氏を、8月27日には共和党のトランプ氏を夫々正式に大統領候補に指名しました。これで予備選を含め1年超に亘った米大統領選(投票日,11月3日)は、まさに終盤入りです。トランプ氏の再選か、バイデン氏の勝利となるか、世界の注目は日ごと高まる処です。

さて、8月1日付け日経では同社コメンテーターの菅野幹雄氏が新型コロナウイルスで15万人もの米国民が命を奪われながら『中国発の大疫病だ』と責任逃れを続けるドナルド・トランプ米大統領の姿はもはや痛々しい」と指摘するのでした。それは、毎回発表される世論調査では、トランプ氏がバイデン氏に水をあけられる状況が続く中、その‘水’ を呼び戻さんと、あがくトランプ氏の姿を映す処と思料するのです。  つまり、感染拡大が始まった今年1月頃からの新型コロナウイルスに対し、専門家医師のアドバイスを聴くこともなく無頓着にやり過ごしてきた結果、経済の極端な停滞を招き、大統領選を控えた彼として、経済の早期復活をと、焦る姿と云うものでしょう。コロナによる死亡者がもはや20万人近くに達する(注)今、新型コロナ対策を巡って繰り返されるトランプ氏の不誠実な対応に、もはや現職大統領は正統性に欠けるとんでもない人物との見方(The Economist, Sept.5)が有権者の間に広まっていることで、選挙戦の実態は「トランプ VSバイデン」でなく、「トランプ VS アメリカ」の様相を呈する処です…

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