新(第二次)日英同盟の実効性を高めよ!
1 はじめに
12月12日の産経ニュースに「日英同盟復活の兆し 14日に日英2プラス2開催し防衛協力強化へ」との記事が掲載され、日英同盟について再考する絶好の機会となった。
(http://www.sankei.com/politics/news/171212/plt1712120042-n1.html)
共に、島国であり資源小国であって、海洋国家としてしか生きる術のない国家でありながら七つの海を制した国家、立憲君主を頂く自由と民主主義を基調とする国家体制の相似性、共に国としての一体性を長く保持し得た歴史等々から、我が国民は英国に対して、得も言われぬ親近感を抱いてきたし、現在もそうであろう。
本稿のタイトルである「第二次日英同盟」は、日露戦争前の1902年に締結され約100年続いた日英同盟を第一次日英同盟とし、揺籃期にある今般の日英協力関係を第二次日英同盟と便宜的に銘じたものである。
本稿は、第一次日英同盟を回顧し、第二次日英同盟の現状、今日的意義及び今後に対する期待等を述べるものである。