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政治・外交関係者
パンデミックについての危機管理の面からのコメント
我が国の危機管理体制一般について言えることだが、憲法に緊急事態条項がないことに端的に象徴されているように、我が国には「危機を想定し、それに備える」ための危機管理体制が本質的に欠落していると言える。もちろん、防災・減災など
平和安保法制の改正点と今後の課題 ―平和安保法制は「戦争法」なのかー
昨年成立した「平和安保法制」を「戦争法」とし、その破棄を求める動きが野党を中心に政治課題として喧伝されている。しかし、本当に「戦争法」と言えるのか否かは、同法制制定の背景事情、法制の概要と改正点、残された課
北朝鮮の核ミサイル開発の現況と2020年頃の見通し ―確証破壊段階に達する核戦力と深刻化する日本への脅威―
一〇月一〇日に行われた朝鮮労働党創建六〇周年記念日の軍事パレードでは、衛星画像から、近くのビョンヤン空港に約八〇〇のテント、七〇〇のトラック、二〇〇の装甲車が集結したとされ、過去最大規模であったと見積もられている[1]。
ポスト核時代のレーザー兵器の現状と展望 ―高出力レーザーの新技術とその戦略的影響―
エネルギーをミサイル弾頭などの一点に集中して破壊するための兵器は、総称して指向性エネルギー兵器と呼ばれている。レーザー以外に電磁パルス、レールガンなどを利用した兵器が研究開発され、一部は実用化されている。
今後10年間に起こりうるリスク
リスク社会を生きる心構え この世は、一寸先は闇といってしまえば、それで終わり、話は続かない。しかし、今後の世界に起きるリスク現象には、因果の経路を見出すことが出来て、ある程度の予想が可能な場合もある。多くの場合、複雑系と
パリ同時多発テロを考える
今回の惨劇は、シリア、イラクなど実質的な国家喪失、度し難い貧困・雇用問題、ヨーロッパ東西の確執の歴史、宗教対立の帰結である。 イスラム国という謂わばガン細胞に対し、米露仏などが空爆で報復を行っているが、これらの行動は抗が