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「投資」を考える③ 似て非なる「投資」と「投機」 多くの中央銀行は両者を混同

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人を「投機」に走らすものは「強欲」だが、人を「投資」に導くものは「大志」と「情熱」である。 「投機」と「投資」は根本的に異なるものだが、現世ではこの両者はすっかり混同されている。中央銀 行の超金融緩和は「投機」を招くが、「投資」を喚起する力に欠ける。しかし、多くの中央銀行や政府 の経済政策策定者、エコノミストは「投機」と「投資」を混同し、どちらも「投資」と呼んでいる。そ こに政策的な大きな間違いを犯す根因がある。本稿ではこの両者の違いを明確にする。一方、実体経済 が伸びない原因は資金不足ではない。必要なのはその資金を「投機」でなく、「投資」に回すことだ。「投 資」を成功に導くにあたり最も求められるのは「人」である。アイデアと資金があっても、それを活か せる人材なくしては何事も成就しない。世に存在する未解決な問題を特定し、それを解消する戦略を立 て、投資し、その投資を成功に導く道案内を、筆者は「ノリッジ・サプライチェーン・マネジャー」と 呼んでいる。日本でイノベーションを活発化させるのに今一番必要なのは、それができる人材の育成だ・・・。

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