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環境・社会活動
『地域包括ケアの課題と未来』編集雑感 (6): 宮本太郎「地域持続の雇用戦略」について
宮本太郎氏は政治学者である。私は政治学者について、高みから政治行動を観察し、皮肉で乾いた見方を提示するひねくれた人たちという印象を持つ。権力の動きを人間の悪の部分を含めて、突き放して観察する。どうしても、人のよい政治学者
EU難民問題の行方(10)
11月13日金曜日、パリで起きたIS(イスラミック・ステート)による凄惨な同時多発テロ、そしてその実行犯を追いつめて、郊外サン・ドニでおきた惨劇は、射殺された犯人の数を別にすれば、フランス近世の宗教・政治史に残る聖バルテ
『地域包括ケアの課題と未来』編集雑感 (5): 小松俊平「官民役割分担の原則」を語る
一般的に、めったなことで、行政は期待通りには機能しない。これは、行政の活動が法に基づかなければならないことに由来する。この欠点を補完する手段は、原理的に市民側が用意すべきものであるが、日本国民は、いわゆる市民活動家を含め
終わりの始まり(8):EU難民問題の行方
ドイツ連邦共和国のアンゲラ・メルケル首相は、今どんな思いでいるのだろうか。EUに押し寄せる難民の状況は、メディアに頼れば目前の光景のように映る。疲れ切って異国の道をただひたすら歩く人々の長い列。ほとんどの人たちは、さした
終わりの始まり(7):EU移民問題の行方
日本人に理解しがたかった乱闘騒ぎ ハロウインのなにか虚しい渋谷駅前での大騒ぎに先だって、同じ東京、渋谷(渋谷区神宮前)でほとんど関心を集めることなく終わった、もうひとつの騒動について少し記したい。 先月10月25日の東京
『地域包括ケアの課題と未来』編集雑感 (4): 和田勝「介護保険制度の設計思想」を語る
ある会合で役人が嫌いですかと聞かれた。とんでもない誤解である。例えば、和田勝氏の業績と背景にある考え方を私は高く評価する。和田氏は1990年代半ば、高齢者介護対策本部事務局長として、厚生省(当時)のエースたちを率いて、介
終わりの始まり(6):EU難民問題の行方
メルケル首相の心境は 舞台は急速に暗転する。EUにどれだけ難民が押し寄せようと、メルケル首相はドイツが引き受けるといわんばかりの寛容さを見せていた。ノーベル平和賞は彼女に与えるべきだったというコメントがメディアに載った。
独フォルクスワーゲン(VW)の不正行為、そして、それが語ること
目 次 はじめに:ディーゼルエンジンは死んだ 第1章 VWの不正行為のリアル (1) 対米戦略が生んだVWのディーゼルエンジン検査不正 (2)VWの不正の代償、問われる経営の責任体制 第2章 VWの不正行為と欧州経済、そ