Posts In Category
連 載
第59回 国際法務その25: 国際ADR制度その4:国際仲裁制度の実例:投資協定仲裁
仲裁といえば、普通は、私人と私人との間の紛争を解決する制度と考えられていますが、例外として、国家と国家との間の紛争を解決する制度としての仲裁もあることは、前回(第58回)の租税(条約)仲裁で述べました。さらに例外として、
体感!ASEAN経済と金融
本年4月初および6月初と2度に分けて、ASEANのバンコク、クアラルンプール、ハノイ、ジャカルタ、シンガポールを訪れ、日系中堅進出企業の実情および現地における金融機関の対応について若干調べて来た。素より限られた期間であ
第58回 国際法務その24: 国際ADR制度その3: 国際仲裁制度の実例:租税(条約)仲裁 - 新日蘭租税条約
仲裁といえば、普通は、私人間の紛争を解決する制度と考えられていますが、例外的に、国家間の紛争を解決する制度としての仲裁もあります。たとえば、平成22年8月25日に署名された(注1)新日蘭租税条約-正式名称は「所得に対する
遅すぎたオバマ移民制度改革の今後
壊れてしまった移民システム 東日本大震災の後、さまざまなことが去来して、ひとつのことに集中できる時間が減ってしまった。意欲はあっても身体がついてこない。 ブログからも離れる時が来ていると感じていたが、最初から柱の一本とし
第57回 国際法務その23: 国際ADR制度その2:国際仲裁制度の実例: ベースボール・アービトレーション(Baseball Arbitration 野球仲裁)型の仲裁
前回(第56回)では、国際訴訟制度との比較において国際仲裁制度の特徴を見ました。今回からは、国際仲裁制度の実例のいくつかを見ることにしましょう。 これまでの伝統的な型の仲裁であれば、申立人Xと相手方Yがそれぞれ自分に有利
第56回 国際法務その22: 国際ADR制度その1:国際訴訟制度と国際仲裁制度との比較
第51回から前回(第55回)までは、国際的な紛争解決制度としてこれまで伝統的に用いられて来た、国際訴訟制度を取り上げました。今回からは、最近盛んに利用されるようになってきた、国際ADR制度の1つである国際仲裁制度を取り上
“Too big to fail”は、誤りか
此度の東北地方太平洋沖大地震の被災者の方々に心からお悔やみとお見舞を申し上げます。一日も早い復興を祈念しています。 我国経済社会は、未曾有の大地震・大津波とこれに起因する福島原発事故で現在苦闘を続けているが、国際的には
断裂深まるアメリカ(7)
西部国境異常あり 動乱や戦争は、平和時には隠れて見えなかった社会の暗部を白昼の下にさらけ出す。内戦に近いすさまじい事態が展開しているリビアでは、150万人近い外国人労働者が、社会の底辺部門で働いているという事実が明らかに