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歴史シリーズ

『我が国の歴史を振り返る』─日本史と世界史に“横串”を入れる─」
防衛大学校卒業後、陸上自衛隊入隊。米国コロラド大学航空宇宙工学修士課程卒。陸上自衛隊の第8高射特科群長、北部方面総監部幕僚副長、第1高射特科団長、陸上幕僚監部防衛部長、第6師団長、陸上幕僚副長、東北方面総監等を経て、陸上自衛隊を退職(陸将)。

▼はじめに 前回、“軍が独立した政治意識”を持つようになった要因を取り上げましたが、畏れ多いこともあって「軍人勅諭」については触れませんでした。少し補足しておきましょう。 明治15年に賜った「軍人勅諭」を改めて読み返しま

▼はじめに  さて、前回取り上げました青年将校らの行動に関連して、個人的な思い出があります。若かりし頃、自衛隊の「隊歌」を練習させられる機会がありました。その中に、「べきらの淵に波騒ぎ ふざんの雲は乱れ飛ぶ 混濁の世に我

▼はじめに さて、前回取り上げました奈須田敬氏は生前、昭和時代だけを深堀する多くの昭和史研究家らに対して、「昭和を知るのに、昭和時代だけを探求しても答えは見つからない」と口癖のように批評しておられました。 まさに自ら執筆

▼はじめに(「大東亜戦争」の総括を試みた書籍) 「大東亜戦争」あるいは「太平洋戦争」の敗因や歴史上の地位などを解説する書籍は枚挙に暇がありません。まずこれらの書籍について総括しておきましょう。調べ得る限りでありますが、手

▼はじめに  私的なことで恐縮ですが、私は1951(昭和26)年4月8日の生まれです。「サンフランシスコ講和条約」や「日米安全保障条約」の締結は、偶然にも私が生まれた年のできごとでした。当然、当時の状況を覚えているわけは

▼はじめに ようやく、本歴史シリーズも最終テーマである「サンフランシスコ講和条約」や「日米安全保障条約」締結の道程を振り返るところまでたどり着きました。 GHQの占領政策の締めくくりとして1点だけ補足しておきましょう。読

▼はじめに  今回も前回に続き、マッカーサーを取り上げます。マッカーサーの名前さえを多くの日本人、特に若い世代には頭の片隅にすら残っていないと推測します。 しかし、マッカーサーほど戦後の日本に影響を与えた人物はいないとこ

▼はじめに  コロナ過ではありますが、私用に追われ、1週間空いてしまいました。今回は「朝鮮戦争」を取り上げます。元自衛官の私は、実はこの戦争については詳しいのですが、あえて戦争の経緯などは概要だけにして、この戦争が我が国