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矢野 義昭

矢野 義昭

国家生存戦略研究会会長 ( http://kokkaseizon-public.sharepoint.com
軍事研究家、元陸将補 陸上自衛隊小平学校副校長

1950年、大阪府生まれ。京都大学工学部機械工学科及び文学部中国哲学史学科を卒業後、陸上自衛隊に入隊。第1師団副師団長兼練馬駐屯地司令、陸上自衛隊小平学校副校長を経て退官。現在、岐阜女子大学客員教授、授、一般財団法人企業危機管理支援機構副理事長、国家生存戦略研究会会長等を務める。
主な著書
『あるべき日本の国防体制』 内外出版社、2010年
『核の脅威と無防備国家日本―日本人は核とどう向きあうのか』 光人社、2009年
『日本はすでに北朝鮮核ミサイル二〇〇基の射程下にある―金正日の核とミサイル問題の深層』 光人社、2008年

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2015/3/1 片岡: 今月は、矢野義昭さんです。本日は「情報と戦略」をテーマにお話をお伺いしたいと思います。宜しくお願い致します。 .矢野:  情報というと、集めることに注目が集まりがちですが、分析や評価も重要です。