コグニティブ・コンピューティング
『IBMは今や人工知能(ワトソン)関連の売上が会社全体の41%を占める』との噂を聞いたのでチェックしてみました。
41%という数字はおそらく下記のスライドから来たのだと思います。
(上図はクリックすると大きくなります)
これは今年1月19日に行われたIBMによる決算説明会で使われたスライド。
スライド全体(39頁からなる)は、『こちら』をご覧になってください。
上のスライドはこのうちの4頁目に出てきます。
これを見ると41%とありますが、これはAnalytics のほかにCloud などを含む数字。
厳密に解すれば、Analytics のところの$19.5 billion。全体の24%ということになりそうです。
それでもひじょうに大きな数字なのですが・・。
もうひとつ別のスライドが同じく上記決算説明会資料の26頁目に出てきます(下記)。
これによると Cognitive Solutions の売上は $18.2 billion で会社全体の23%。
なおコグニティブとは、「経験的知識に基づく」、「認知の」といった意味で、コグニティブ・コンピューティングとは、コンピューターが自ら学習し、考え、瞬時に、膨大なさまざまな情報元から、大量のデータを統合し分析することができるシステムいます。
IBMはワトソンを、自然言語を理解・学習し、人間の意思決定を支援する「コグニティブ・コンピューティング・システム」と定義しています。
IBMのハードからソフトへの方向転換を主導したルイス・ガースナーが『巨象も踊る』を著したのが2002年。
巨像は今や踊るどころか、人間の知能を持ちつつあるようです。