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Resilient な金融政策

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毎年のようにこのブログで、ジャクソンホール(ワイオミング州)でのシンポジウムについて書いてきました(ただし昨年は、イエレンFRB議長はジャクソンホールに参加せず)。

『2011年9月7日』

『2012年8月16日』

『2012年9月1日』

『2014年8月20日』

『2014年8月23日』

このシンポジウムは、カンザスシティ連邦準備銀行(FRBカンザスシティ)がスポンサーとなって、1978年より毎年開かれてきているものです。

会議が全米、さらには全世界の注目を浴びるようになったのは、1982年から。

それまで「注目を浴びない会議」だったのですが、これをなんとか変えようと、FRBカンザスシティは一計を案じました。

当時のFRB議長のポール・ボルカーがフライ・フィッシングを好むことを知り、マス釣りで有名なジャクソンホールで会議を開くことで、ボルカー議長を招くことに成功したのです。

以来この会議は毎年ジャクソンホールで開かれています。

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さて、今年のスケジュールは8月25日~27日(詳しくは『こちら』)。

イエレンFRB議長のスピーチは米国時間26日(金)に予定されています(『こちら』)。

これまで、2010年のシンポジウムではバーナンキFRB議長(当時)がQE2を事実上予告したり、また2005年にはラグラム・ラジャンIMF調査局長(当時)がサブプライムローンについて警鐘を鳴らす(『こちら』)など、この会議での議論が世界の金融界にとって重要な意味を持ってきました。

そして今年、市場関係者が注目するのはイエレンが追加利上げについて何らかのヒントになるような発言をするかどうかです。

もし9月20日~21日のFOMCで追加利上げに動くのであれば、当然ジャクソンホールで何らかの示唆的発言をするのではないか、こう考える市場関係者が少なくありません。

なお今年のシンポジウムのテーマは、『Designing Resilient Monetary Policy Frameworks for the Future』(『こちら』)。

Resilient、つまり「弾力のある」、「跳ね返るような」、「回復力に富む」といったイメージなのですが、そういったテーマのもとに専門家が集まって議論をするというのは、ひじょうに有意義なんだろうと思います。

日本からは黒田日銀総裁も参加の予定(『こちら』)。

日銀も奥の院で金融政策を議論するだけではなく、たまには(たとえば)十和田湖あたりにでも世界から専門家を集め、2%のインフレ目標に執着すべきかどうかなどについてシンポジウムで議論しては如何でしょう。

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