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右脳インタビュー 藤井聡 内閣官房参与(防災・減災ニューディール政策担当)

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片岡:    今月のインタビューは藤井聡さんです。本日はインフラの現状についてお伺いしながらインタビューを始めたいと思います。宜しくお願いします。

藤井:    インフラというものは下部構造の略で、その逆の上部構造がスープラです。上部構造は経済、産業、社会、文化といったもので、例えば、どういう社会を作ったらいいのか、経済をどうしたらいいのかなどと議論しますが、実はこうした上部構造,スープラは、その土台にある道路や橋、都市や国土といった下部構造に制約されていて、下部構造をちょっと変えるだけで大きく変わってきます。中でも移動時間は大きなファクターです。例えば東京-大阪を15分間で行き来できれば経済も産業も社会もあり方が全く違ったものとなり、逆に東京-大阪が一日にかかるようだと交流もなくなっていき、生産性も驚くほど下がるはずです。両極端ですが、そういったものの間で我々の社会は成り立っているのであって、徐々に移動時間が短くなっていくと生産性も上がってくるし、新しい産業や文化も徐々に生まれていきます。だからこそ、どの発展途上国もまず重視するのは高速道路や鉄道、都市交通のインフラです。「先進国ではもうインフラはいらないのではないか」と思う人も多いかもしれませんが、実は他の先進国は交通インフラの投資をずっと続けています。嘗てヨーロッパの新幹線は日本よりも遅れていましたが、今では日本よりも新幹線投資によるストックはより多く積み上がり、更なる整備も続いています。またドイツは莫大な高速道路網を作り上げ、今も新規の道路投資を続けています。諸外国は交通インフラをずっと作り続けているのですが、唯一の例外が日本です。日本は交通インフラの投資を過去20年の間、減らし続け、これが日本の生産性を縮小させている大きな背景となっています。

 

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