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福本出
海の事件簿第53回−戦没者の遺骨収集・慰霊顕彰 令和2年度夏−終戦から75年
第二次世界大戦が終わって今年で75年になる。多くの日本兵が各地で戦い、その命を国に捧げたが、彼らの遺骨はいまだ約112万柱も未収容のままである。遺骨収集・慰霊顕彰は、自衛隊の士気にもかかわる課題なのだ。 遠洋航海で行う寄
海上自衛隊“水陸両用戦艦隊”への道
昨秋、平成30年度計画3900トン型護衛艦(30FFM)2隻の起工式が三菱重工長崎造船所と三井E&S造船玉野艦船工場において相次いで行われた。工期は3年余りであり、いずれの艦も2022年春に就役予定だ。大きな構想
⼤韓航空機撃墜事件に思う 忘れてはならないこと
北海道の北端、晴れた⽇には樺太も遠望できる宗⾕岬の⾼台に折り鶴をかたどったモニュメントが北の海を⾒つめ続けている。「祈りの塔」と名付けられたその塔の⾼さは19.83m、東⻄に広げた16枚の⽻根には296枚の御影⽯がはめ
海上自衛隊の現状と将来 島嶼国家の宿命 ――グレーゾーン事態 あるいは軍事力と警察力の問題について
世界の艦船 2018.7 増刊より
福本出 国家安全保障局顧問、元海上自衛隊幹部学校長、退役海将、株式会社石川製作所 取締役 東京研究所所長
片岡: 今月のインタビューは福本出さんです。本日は「自衛隊は戦力か」「自衛隊は軍隊か」といったことを中心にお伺いしたいと思います。宜しくお願い申し上げます。 福本: 最初に、安倍晋三内閣総理大臣が憲法記念日に
右脳インタビュー 福本出 国家安全保障局顧問、元海上自衛隊幹部学校長 石川製作所取締役東京研究所所長
片岡: 今月のインタビューは福本出さんです。本日は「南の海」についてお伺いしたいと思います。宜しくお願い申し上げます。 福本: まず、海洋戦略には、海上交通の確保、海洋資源の利用といった経済戦略、海洋の安全保