パリ同時多発テロについて
たいへんな不幸であり、ISISのテロルは許されるものではない。
一方、「第二次イラク戦争」はアメリカ、イギリスなどが間違った情報により始めた戦争であり、本来ブッシュなどは戦争犯罪人として裁かれるべきだと考える。
イラク(サダム・フセイン)と9・11を起したアルカイダはそもそも全く関係がなかった。
欧米諸国が彼等にもたらしたものは、民主主義と平和ではなく、ただカオスだけだ。
テロルにより亡くなった方の人数よりはるかに多い民間人を、アメリカ、ロシア、フランスなどは中東諸国で爆撃し殺しているが、その不幸はちっとも報道されない。
(またアメリカ国内の銃乱射事件でなくなっている人数は、パリのテロルの犠牲者よりもはるかに大きいが、もう神経が麻痺してる。)
欧州に押しかける難民が出たのは、彼等が棲む社会をすっかり崩壊させたからだが、その少なくとも半分の責任は欧米諸国による軍事介入に起因している。
また現在の軍事介入は、その後の「これで解決」という姿をまったく描けていない。
ロシアはアサドを支持している。
トルコはクルドと戦っている。
ISISはスンニ派であり、シーアはイラン・アサド・ヒズボラである。
その対立には千年を超える歴史がある。
世界には戦争を好むリーダーが多すぎる。
戦争を抑制するリーダーは少なく、日本でさえ戦争に参加する方向に向かっている。
戦争は暴力により解決できるものではない。
貧困、搾取、無教育などがその根にあり、これらの社会的要因を失くさないことには終わらない。
暴力は暴力をよぶだけだ。
武器商人やエネルギー会社に汚職された一部の権力者が民主主義を誤用し、これらの死の商人の手先となっている。
(日本の防衛村、原子力村も同じ構造だ。)
日本が彼らの誘いに載り「中東の石油は日本の国益。だから後方支援はすべきこと。武器弾薬の供給は日本の責務」とでも言い始め米軍に加担すれば、やがて東京もテロの標的にされよう。
日本はテロに対して余りに脆弱だ。