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中国ビジネスの行方 香港からの視点

湾仔: 某財閥グループにて米・英・香港・北京など海外に20年駐在。欧米での長い経験と数多くの香港企業との付き合いからクールに中国ビジネスを見ている

中国は巨大市場で消費は今後益々増える。とする論調が日本でも盛んだ。一般論として、米系金融機関が自らのfundの売り込みもあって盛んに宣伝するのに日本のマスコミが日本市場は縮小するので新たな市場をと相乗りしている感がある。

一般に沿海部大都市が不動産バブルのリスクが高いと言われていたが、いわゆる3・4級都市(地方都市)に不動産デベロッパーが盛んに投資を行っておりバブルのリスクが高まっている。これらの都市には十分な産業がないまま都市計画だけが

中国では殆どすべての産業で過剰生産が問題となっている。中央政府は毎年生産設備の廃棄とか、同一産業内での統合を命じるが効果が現れたという話は聞いたことがない。一般的には過剰の代表産業である鉄鋼業界を見ても、地方政府にとって

昨年8月末に国務院の正式認可を経て上海に自由貿易試験区(以下FTZ)が設立されたが、一般には人民元の取引自由化、人民元兌換や金利の自由化などを見越して銀行関係がまず進出するものと見られていた。実際に蓋を開けてみると上海浦

2013/5/1   空気の汚染 今年の春節が近くなると北京のスモッグが大騒ぎとなった。確かに日中でも薄暗い。1月は視界良好日が数日しかなかったこともあるが、市民も事の重大さに何とかしなくてはという気持ちが動いたのかも知

2013/4/1   中国人による粉ミルク買い占め 今年に入ってN.Y.Timesとか豪Daily Telegraphなどが「中国人による乳幼児用粉ミルクの買い占めによって現地での粉ミルク不足の事態を招いている」と報じた

2013/3/1     ローテク産業の衰退  Li & Fung(利豊)は香港を代表する企業だ(注1)。正確に業態を表現することは難しいが、アメリカのWalmartとかTarget、英国のMarks &

2013/2/1  香港・深圳(シンセン)の一体化構想はここ数年に亘り次々と発表されている。本稿でも昨年2月に「港湾業の深圳と香港の協力は可能か」として港湾業から見たこの間の事情を解説した。ところが、深圳側は最近のローテ

2013/1/1     中国政府も生産設備の過剰が問題化していることには特に気を使っている。問題は設備のみならず、在庫と人員の過剰にあるが、人員については大手の大半が国営企業なので人員削減を打ち出すわけには行かない。在

2012/12/1   中国富裕層の海外移転資産額 2009年より毎年100億元(約1,200億円)が海外に流れており、80%が米・加・豪、20%が欧州・Singapore・Malaysiaに流出していると中国の法制晩報

2012/11/1   ハコ物優先でshopping mall 過剰 先日香港紙に面白い記事が載った。現在世界中で3千万平米のshopping centerが建設中でこれは現存する英・仏・独のモールと同じ面積とのことだが

2012/10/1  今年の7月に入るとcorn、大豆などの価格の高騰とともに、メディアでも食糧危機について大きく報じられるようになった。中国の爆食とか天候異変による減収など食料危機が中国発のものであることは想像に難くな

中国企業 養豚・豚肉加工業に一斉に参入 2012/9/1  中国では大半の産業が、過剰投資による過剰設備を抱え悩んでいる。国が産業を支配しているので、国営・民営を問わず、一社が許可を取ると、官僚も稼ぎ時とばかり後押しをし

国家資本主義と中国 2012/8/1  香港紙South China Morning PostのThe ‘rise’ of China’s State Capitalism is not a point of pride

「既得利益集団」が中国の改革を阻害 2012/7/1  秋の共産党最高幹部人事を巡り党内派閥間の駆け引きが益々激しくなっているようだ。 #党幹部、高級官僚の資産公開要求 香港の英字紙South China Morning

「世界の工場の産業高度化」から「世界の工場の単なる崩壊」に—2 2012/6/1  前回は賃金、ストなどを中心に解説したが、今回は強気と弱気の経営者の見方と日本人経営のテクノセンターの現状を紹介したい。 今後の行方につい

「世界の工場の産業高度化」から「世界の工場の単なる崩壊」に 2012/5/1  珠江デルタ(PRD)注1は中国全体の輸出の1/3(2000年37%、2011年28%)を占める、中国で最も経済が発展した地域だが、ここにきて

China Modelの終焉と高齢化社会の到来 2012/4/1  今年は胡・温体制の最終年なので3月の北京での全人代での共産党幹部の発言などがマスコミを賑わしていた。10年に一度の党最高幹部の入れ替えの時期でもあり、こ

今年の秋は中国では「政治の秋」 “人々は秋の共産党最高幹部の人事異動に異様に注目している” 2012/3/1  今年は3月の第11期全国人民代表大会第5回大会と秋の中共第18回全国代表会議と続く。既に色々な噂が駆け巡り共

港湾業の深センと香港の協力は可能なのか 2012/2/1  本稿は深セン(深圳)と香港との港湾業の協業の議論だが、中国発の海運不況の一端を窺い知ることができる。 1. 巨大projectと資金 深セン市の5ヵ年計画の一部

過当競争による外資食品企業の撤退 2012年1月15日 昨年末にフランスのダノン社が上海のヨーグルト工場の操業を停止し、スイスのネスレ社も上海のアイスクリーム工場の操業停止を相次いで発表した。ダノンもネスレも世界最大級の