国政報告2015年2月
テロ事件後の課題
テロ事件後の課題 今回のいわゆる「イスラム国」の人質事件については、憤り を感じます。同時に、舵取りを少し間違ったら、ややこしい世 界に突入してしまう、という危機感も感じます。 外国やテロ集団から危害を加えられた時に、自分たちの総理 大臣を責めるのは、愚の骨頂です。まさに、敵の「思うツボ」 です。もちろん、国会で事件の経緯や政府の方針を検証するこ とは、議員の当然の義務ですが、個人攻撃は慎むべきです。 ただ、我が国の外交方針として、「テロとの戦い」にどこまで 首をつっこむのか。これは冷静に、議論をしなければいけない でしょう。 戦略=優先順位 どのような大義を掲げようと、テロは唾棄すべき行動です。 我が国としても、これに反対することは当たり前です。問題は、 どこまで反対するのか。日本の国力(経済力、軍事力、外交力 等)には限界があります。 は限界があります。超大国の米国でさえ、世界で同時に 二箇所での戦争はできない、と割り切っているくらいです。 では、我が国にとって、何が安全保障上の優先順位なのか。大 半の方々は、「北朝鮮、中国」と答えるのではないでしょうか。 実際、安倍政権のもとで発表された「国家安全保障戦略」でも、 明確にそのように書いてあります。