松本 准平 映画監督
片岡: 今月のインタビューは映画監督の松本准平さんです。まず最新作の「パーフェクト・レボリューション」(監督・脚本:松本准平、主演:リリー・フランキー、原案:熊篠慶彦)についてお伺いしながらインタビューをはじめたいと思います。
松本: 今回の作品は、脳性麻痺を抱えつつ、「身体障害者だって恋をするし、セックスもしたい」と障害者の性に関する社会の認知のされ方を変える活動をしている熊篠慶彦さんと出会い、彼の話をもとに、「重度の身体障害があり、車椅子生活を送りながら、障害者への誤解を解くために活動するクマ(リリー・フランキー)と人格障害を抱えた風俗嬢のミツ(清野菜名)、障害のあるふたりが、まわりに立ちはだかる壁をぶち壊して、“完全なる革命”を成し遂げようとする」ラブストーリーで、「不可能を可能にする」というのがこの映画のテーマです。脚色もしましたが、7割ぐらいは本当の話です…